昨今、女性だけでなく男性の更年期と自律神経の関係も無視できません。
主に男性ホルモンの減少が自律神経のバランスを崩す原因とされています。
男性の更年期障害は、精神的な症状や性機能の低下、肩こりや頭痛などの自律神経症状が現れることがあります。
これらの症状を緩和するために、ツボ押しや適度な運動、良質な睡眠などの生活習慣改善が効果的だと言われています。
この記事では、男性の更年期の自律神経をサポートする方法に焦点を当てて解説していきます。
更年期を乗り越え、健康で活力に満ちた毎日を送るための知識と知恵を身につけましょう。
男性の更年期における自律神経の症状と悩み
男性の更年期には、自律神経の症状や悩みが現れることがあります。
自律神経の症状としては、頭痛やめまい、息切れ、胸の痛み、動悸、手足の冷えや熱感、腹痛、下痢、便秘、尿意などが挙げられます。これらの症状は、自律神経のバランスが崩れたことが原因となっています。
また、こうした症状から 、ストレスや不安感、イライラ感、集中力の低下、性欲の減退、食欲不振、体重増加などの悩みを持つ男性も多くいます。
これらの悩みは、自律神経の調整によって改善することができます。
そこでこの記事では、更年期の男性が自律神経を調整し、症状を改善するための方法として「ツボ」と「生活習慣」に焦点を当てて解説していきたいと思います。
自律神経のバランスが崩れた場合は、早めに対処することが大切です。症状がひどい場合には、医師や専門家に相談することも大切です。
中年男性の更年期に効果的なツボとその押し方
男性の更年期においては、上記の通り、自律神経の乱れが原因で、不眠やイライラ、疲れやすさなどの症状が現れることがあります。
しかし、ツボを刺激することで、自律神経を整えることができ、不快な症状を改善することができます。
ここでは、男性の更年期に効果的なツボとその押し方について説明します。
① 内庭（ないてい）
足の裏の球部分の真ん中にあるツボ。 このツボを刺激することで、自律神経を整え、ストレスを軽減する効果があります。
また、このツボを刺激することで、不眠や疲れやすさなどの症状を改善することができます。
【押し方】
親指で押して、強くない程度で揉むように刺激します。1日2回程度、5~10分程度刺激すると良いでしょう。
② 太衝（たいしょう）
足首の内側、くるぶしの骨の出っ張りの後ろにあるツボ。 このツボを刺激することで、自律神経を整え、イライラや不安を軽減する効果があります。また、このツボを刺激することで、更年期に起こる低気圧症候群の症状を改善することができます。
【押し方】親指で押して、強くない程度で揉むように刺激します。1日2回程度、5~10分程度刺激すると良いでしょう。
③ 風池（ふうち）
首の後ろにある凹んだ部分にあるツボ。 このツボを刺激することで、自律神経を整え、頭痛や肩こり、不眠などの症状を改善することができます。
【押し方】手のひらで首を支え、親指を使ってツボを押します。強くない程度で揉むように刺激します。1日2回程度、5~10分程度刺激すると良いでしょう。
④ 三陰交（さんいんこう）
足の内側、くるぶしの骨の出っ張りの上にあるツボ。 このツボを刺激することで、自律神経を整え、イライラや不安を軽減する効果があります。また、このツボを刺激することで、更年期に起こる多汗症やのぼせ、頻尿などの症状を改善することができます。
【押し方】親指で押して、強くない程度で揉むように刺激します。1日2回程度、5~10分程度刺激すると良いでしょう。
⑤ 大椎（だいつい）
首の後ろ、肩甲骨の際にあるツボ。 このツボを刺激することで、自律神経を整え、ストレスを軽減する効果があります。また、このツボを刺激することで、更年期に起こる頭痛や肩こり、不眠などの症状を改善することができます。
【押し方】手のひらで首を支え、親指を使ってツボを押します。強くない程度で揉むように刺激します。1日2回程度、5~10分程度刺激すると良いでしょう。
これらのツボを刺激することで、更年期の男性により効果的に自律神経を整え、様々な症状を改善することができます。
ただし、症状が重い場合や、他の病気がある場合は、必ず医師の診断を受けるようにしましょう。
また、ツボ押しはあくまでも補助的な方法であり、生活習慣の改善や適切な運動、食事なども併せて行うことが大切です。
自律神経を整える４つの生活習慣
１．食生活の改善
まずは、バランスの良い食事を心がけることが大切です。野菜や果物、魚などの栄養素が豊富な食品を積極的に摂取し、栄養バランスを整えましょう。特に、ビタミンB群やマグネシウムは自律神経を整える効果があるため、積極的に摂取するようにしましょう。
また、カフェインやアルコール、脂っこい食べ物などは適量に抑えるようにしましょう。これらの食品は、自律神経を刺激して乱れを引き起こすことがあるため注意が必要です。
そして、食物繊維や水分の摂取も大切です。便秘や脱水症状は自律神経の乱れを引き起こす原因となります。食物繊維は野菜や果物、穀物などに多く含まれているため、積極的に取り入れましょう。水分は、水やお茶などで十分に摂取するようにしましょう
２．適度な運動
まずは、有酸素運動を取り入れることが大切です。有酸素運動は、心臓や肺を強化し、全身の代謝を促進する効果があります。また、ストレスを解消する効果もあるため、自律神経の乱れを防ぐことができます。ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、自分に合った運動を選択しましょう。
また、筋力トレーニングも有効です。筋力トレーニングは、筋肉を増強することで代謝を高め、自律神経のバランスを整える効果があります。また、年齢とともに筋肉量が減少するため、筋力トレーニングによって健康的な体を維持することができます。
しかし、無理な運動はかえって体に負荷をかけることにもなるため、無理は禁物です。無理なく続けられるように、自分に合った運動を選択しましょう。また、運動前には十分なストレッチやウォームアップを行うことも大切です。
３．良質な睡眠
まずは、睡眠環境を整えることが大切です。寝室は、暗く静かで涼しい場所が最適です。また、寝具や枕、マットレスなども、自分に合ったものを使用しましょう。快適な環境を整えることで、深い睡眠をとることができます。
また、睡眠前には、リラックスすることが大切です。お風呂に入ったり、軽いストレッチをするなど、自分に合った方法でリラックスする習慣をつけましょう。リラックスすることで、自律神経が整い、深い睡眠につながります。
さらに、就寝前には、スマートフォンやパソコンなどのデバイスを使用しないようにしましょう。これらのデバイスは、ブルーライトを発するため、寝つきが悪くなる原因となります。就寝前には、本を読んだり、音楽を聴いたりすることが有効です。
最後に、規則正しい生活を送ることも良質な睡眠をとるために大切です。毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝するようにしましょう。
４．ストレスマネジメント
まずは、上記２でも述べたように適度な運動は効果的です。詳しくは上記、２を参考にしてください。
次に、深呼吸をすることがストレスの軽減に有効です。深呼吸をすることで、自律神経が整い、リラックス効果が得られます。気持ちを落ち着かせるために、深呼吸を意識的にするようにしましょう。
また、時間を設けてリラックスすることも大切です。お風呂に浸かったり、音楽を聴いたり、瞑想やヨガを行ったり、自分に合った方法でリラックスする時間を作りましょう。リラックスすることでストレスを解消し、自律神経の乱れを防ぐことができます。
そして、ストレスを感じたときには、他人と話をすることも有効です。友人や家族、専門家など、信頼できる相手に相談することで、ストレスを解消し、自律神経の乱れを防ぐことができます。
男性の更年期の自律神経を整える生活習慣として、食生活の改善、適度な運動、良質な睡眠、ストレスマネジメントが挙げられます。これらの生活習慣を意識的に取り入れることで、男性の更年期の自律神経を整え、健康的な生活を送ることができるでしょう。
私も４０代後半。ビタミンを積極的に摂るように意識したり、この年からヨガを始めたりと自分にできることから始めています。ぜひ、一緒に更年期の不安を乗り越えていきましょう！
まとめ
ここまで更年期の男性の悩みに多い「自律神経の不調を改善するツボと生活習慣」について解説してきました。
ツボは自分でも簡単に行える改善方法です。激しく押したり揉んだりしなければ副作用もありません。リラックスしながら取り組むのをお勧めします。自分の好きな音楽を聴きながら行うのも良いですね。
また、生活習慣に関しては、自分の取り組みやすそうなものから始めるとよいですね。
私は最近ヨガを始めました。無料のアプリでも、十分に効果的なものもたくさんあります。興味を持ったらすぐに行動し、ストレスのない豊かな生活を送りたいですね！
